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所詮 人間は愚かな生きものか?(2017/5/1)

 
 
 

 
 
 
 五月になり四方の山々の緑も一層濃くなってきました。
 
 私の住んでいる進達平野は奥羽山脈と阿武隈山脈に囲まれた場所ですので、毎日山並みを目にします。青葉、若葉に何やら活気を覚える景色を「山が笑う」と表現しますが、まさに山が笑い山が声をあげている雰囲気です。
 
 この大自然の環境に恵まれた故郷を私はこよなく愛し、誇りにもしております。
 
 先日、復興大臣の某氏が、震災復興に関する挨拶に因み「これが東北だからよかった・・・」云々と発言し、四方八方からのブーイングで遂に官僚を辞任するに至りました。
「東北だからよかった」という言葉の裏には一体何があるのでしょうか?
 
「みちのく」の語源は「道の奥」で白河の関以北の地方を指します。しかし、例え田舎であったとしても、東北地方は風光明媚であり、人々は人情に篤く、暮らしやすい故郷であります。
 
 問題はなぜ人間は「差別の意識」を持つのか?ということです。
 
 それは幸せを追求する余り、自分の努力を傍らに置いて「あの人達よりは私の方が恵まれている」と比較することによって優越感を覚える誤った意識を持つからです。
 この弊害は、全人類に共通するものであり、やがてそれが固定すると人為的な「弱者生産」のというものに変化していきます。人類共通の「悪しき業」のようなものですから、それから脱却するのは容易なことではありません。
 
 今日もテレビや新聞は、国と国との争いのニュースを伝えています。何年経っても同じような問題を抱えて戦争へ突入していくケースが繰り返されています。所詮、人間は愚かな生き物なのでしょうか?