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人間は他人(ひと)の悪口をいうのが大好きです(2017/4/11)

 
 
 

 
 
 私たちの社会とメディアを切り離すことは出来ません。さまざまの情報が毎日飛び込んできます。多くはテレビ、新聞、雑誌などによる報道の結集なのですが、莫大な情報が、目と耳に絶え間なくなだれ込んできます。
 
 情報が繰り返されますと、次第にそれが正しいことなのだと思うようになってきます。
 
 例えば、あの太平洋戦争の最中、国民は毎日、毎日、噓の情報を”大本営発表“という言葉と共に聞かされ、それが事実であると信じて疑わなかったのです。
 
 それから戦後72年たった現在の私たちは、何をそして誰を信じて生きているのでしょうか?
 
 それはメディアの流す情報に他なりません。特にテレビの影響が一番大きいと思います。現代人の多くは、文字を読むことを億劫がりますから、自然とテレビのスイッチを入れる回数が多くなると思います。
 毎日、様々な出来事が報道されます。その中でも視聴率が高いのは、スキャンダル系を取り上げる番組です。然のことながら、批判、中傷、悪口の類の言葉が横行します。テレビ局も視聴率を上げるために過激な口調のアナウンサーや助言者を用いますから、その激しさは止まることを知りません。
 
 毎日そんなテレビ番組を見ていると、世の中は悪人や嘘つきばかりで構成されているような錯覚を抱きます。しかし、それはどこまでも錯覚です。正しく生きる心優しき人々も沢山いるのです。私たちは気をつけねばなりません。人間は他人の悪口をいうのが大好きだからです。
 
 「スッタイパータ」という原始経典にこんな言葉が載っています。
 
 ー 人が生まれたときには、実に口の中に斧が生じているのである。ー