HOME > 法話 > 8月15日と12月8日

8月15日と12月8日(2017/9/21)

 
 
 

 
 
 
 
 
 毎年8月15日と12月8日を迎えると「不思議だなあー」と思うことがあります。
 
 それは、太平洋戦争の開戦と終戦の日のことです。
 
 12月8日、ハワイの真珠湾攻撃から始まった開戦日は、誠道会といってお釈迦さまが悟りをひらかれた有難い日なのです。
 
 なぜこの日を開戦と選んだのでしょう。
 
 片や8月15日はお盆の中心の日です。これも不思議なものを感じます。
 
 太平洋戦争が始まった時、誰も無謀な戦いと思わず、勝利を信じていたのでしょうか?
 私は青年時代、初めてアメリカを訪ね、各都市を歴訪しましたが、「こんなに巨大で裕福な国と戦って、当時の軍部も国民も絶対勝てると信じていたのだろうか?と溜息がでました。
 
 日本国民がここまで思い上がった原因は、はるか昔の日露戦争にあると指摘する歴史学者もおります。
 当時のロシア王朝は滅亡の寸前にあり、さまざまの偶然が重なっての勝利であったのに、「日本は世界で一番強い国だ」という迷信を抱いてしまい、その後の日本も滅亡の坂をころげ落ちていったのです。
 
 その喪失は計り知れぬ程大きく、戦後70年たっても人心の荒廃は治らず、犯罪は年ごとに数を増やすのみです。
 
 先の大戦で、あれ程苦労をしたのに、近頃は、日本を軍事大国にしようとしたり、平和憲法を改めようとしたりする動きも活発です。
 
 このまま進めば、日本はまた戦争を繰り返すのでしょうか?
 そんな事は絶対にあってはいけません。
 
 旧軍人や民間人を含め、三百万人以上の尊い命を犠牲にしている、日本だからこそ、経済復興に酔い痴れず、一番大切なものは何か?を真剣に考え直さねばならぬと思います。