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人工頭脳に支配される社会(2017/7/1)

 
 
 

 
 
 
 
 
 人工知能がやがて人間を支配する存在になるのではないか?とささやき始められています。
 
 この懸念は、コンピューターが開発された時から言われていることです。
 それを改めて考え直したのは、将棋の名人とコンピューターとの対戦でした。ご承知の通り、名人の惨敗でした。人間がコンピューターに屈したのです。
 
 いま、将棋の世界は彗星のごとく現われた藤井聡太四段の話題です。
 名人戦を目指しての勝負は連戦連勝で、毎日ニュースを新聞・テレビのマスコミが大きく報道し続けています。
 四段といっても、まだ14歳の中学生です。目を見張るような実力はどのようにして培われたのでしょうか?
 
 側聞によると、人工知能による駒の進め方なども良く研究していたとのことです。
 
 人間の社会は少しでも有利なもの、便利なものを追い求めます。
 その為に、現実のものとして人工知能は株価の市場や選挙戦の予想などに利用され始めています。
 
 この風潮が社会に蔓延した場合、社会はどう変化していくのでしょうか?
 
 世の中が、利害を求めることに終始していると、人材の選択にも悪い影響が生ずるのではないかと思われます。
 
 障害を抱えている人、さまざまな問題で悩んでいる“弱者”を、いらないもの、余計な存在、切り捨てるべきものと判断し、それが社会の常識化する危険はないでしょうか?
 
 人間の一人一人は弱いものです。しかし、互いに寄り添い、力を合わせることによって、人間社会は進歩してきたのではないかと思います。
 
 人工知能の一番の欠点は「愛情」というものを持っていないことです。愛情のない社会は無味乾燥の味気ない世界です。