HOME > 法話 > 心をコントロールする名人
<<前のページ |  法話一覧 | 次のページ>>

心をコントロールする名人(2017/7/21)

 
 
 

 
 
 
 
 
 7月に入り、カレンダーを見て、「あゝ、今年も半分は過ぎてしまったのだ」と思いました。
 
 過去となった半年を反省して色々な思いが心をよぎります。正直不満足で悔いることが多いのですが、人間だから仕方がないと思います。
 悟りをひらいて「その後はもう何事にも迷いがないという訳にはまいりません。
 結局、一生、修行と勉強を重ねて、その日、その日の自分の心を整えていく他ないのだと考えます。
 
 ダンマ・パダという原始経典の一節にこんな言葉があります。
 
 
「ものごとは心にもとづき、心を主(あるじ)とし、心によってつくり出される。
 もし、汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う
   ――車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。」
 
 
 簡素な短い言葉ながら人間の心と行いについて実に明白な教えです。今さら乍ら「お釈迦さまの教えは不滅だなぁ」と痛感します。
 
 お釈迦さまと違って私たちは、毎日毎日、心を整えることを最晩年まで続けなければならぬようです。
 その努力を重ねていけば、心は次第に澄んできますから、静寂で迷いの少ない人生を送られるように成る筈です。
 
 自分の心は、自分のものでありながら、自分の思う通りには動いてくれない不思議なものです。結局、心はコントロールしながら生きていく他ないのです。調御丈夫(ちょうごじょうぶ)といってお釈迦さまは、自分の心のコントロールする名人といわれております。